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【試作】したらば創作スレ

73 :Create(転載禁止):2017/09/20(水) 07:48:46.34 ID:Create 0
浅井は悩んでいた
自身が手がけた黒猫のウィズ、白猫プロジェクトが大ヒット
社内での地位も築き上げ社長に10億の男とまで言わしめた男、それが浅井大樹なのである。
コロプラの成長は彼の存在無くしては語れない

何のためにコロプラへ入社したのか?
浅井はいま一度己へ問いかけてみる
「俺はゲームを作りたくて入社したはずだ」
上から売上の数字を催促される日々
一度成功してしまうと周囲からの期待も相まりハードルがぐんとあがってしまうものだ
その期待に応えるためガチャの頻度を上げ利益追求を優先するようになった
ーーーその日から浅井の顔から笑顔が消えた。

黒猫白猫を開発しているときの浅井は輝いていた
どうすれば楽しくなるのか
どういうことをすればユーザーが楽しめるのか
次から次へと湧きでるアイディアに心踊ることもあった
......だが今はどうだ
売上のために無理をしてガチャの頻度をあげる
開発が追いつかない現状だとそれだけで精一杯なのだ
ユーザーからゲームではなくガチャガチャアプリと揶揄される始末
もはや入社時"ゲームを作りたい"という思いも忘れかけていた
「や、ゲーム屋です。」
とっさに飛び出た言葉に驚く
ゲーム開発という誇りを失いかけていた中 無意識のうちに発していたのだ
止めどなく溢れる涙を拭いながら決心した

「本当に正しいのか!?」
本当に作りたかったのはこんなゲームじゃなかったはずだ
浅井はガチャ連発で課金を促す現状の愚かさを訴えた
コンシューマーの人気タイトルが長く愛される理由、
インフレによるガチャ販促手法の穴、
今の白猫に足りないものは分かっている
あと上がそれに気づくだけなのだ
浅井は訴え続けた たとえ叱責を受けようともそれを止めることはなかった
焼き畑方式で既存コンテンツを潰し数打ちゃ当たる戦法で攻める
この考えを改めなければコロプラに未来はない

「あの......社長 折り入って話が」
馬場「や、VR」
その瞬間浅井は咽び泣いた
数年後コロプラは消えた







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